リンパ浮腫の専門的診療

琉球大学医学部附属病院 形成外科

リンパ浮腫の専門的診療

お知らせ

2018/4/1
清水雄介が琉球大学大学院 医学研究科 形成外科学講座の主任教授に就任しました。
2017/10/13
友利新医師が琉球大学医学部附属病院 形成外科の非常勤講師に就任しました。
2017/7/19
琉球大学医学部附属病院形成外科発の株式会社グランセルが琉球大学の第1号ベンチャーに認定されました。
2017/8/24
再生医療産業活性化を目指した脂肪幹細胞ストック事業に当科 清水が研究統括責任者として参画することになりました。
2017/6/30
市民公開講座のお知らせ
2016/8/30
琉球大学医学部附属病院形成外科では後期臨床研修をしてくださる方を全国から広く募集中です。

質問は御遠慮なく下記へお問い合わせください。

問い合わせ先:
2015/6/13
琉球大学医学部附属病院 形成外科サイトが公開されました。

リンパとは

リンパ管、リンパ節についてご説明します。
「血管」という言葉はなじみが深いと思いますが、「リンパ管」という言葉はあまりピンとこないかもしれません。血管が生命の維持に不可欠なのは説明不要ですが、リンパ管はどうなのでしょうか?

実はマウスを使った実験で、リンパ管が発生しないように遺伝子操作を行うと、そのマウスは生後すぐに死んでしまう事がわかっています。
「閉鎖血管系」という血液が完全に血管から出ることのないように進化した脊椎動物は全てリンパ管をもっています。小さな魚にもリンパ管はあります。脊椎動物にリンパ管は不可欠なのです。

「閉鎖血管系」では血管に穴は開いていませんので、血管壁を通して酸素や栄養の交換が行われます。細胞が消費した二酸化炭素や電解質は血管壁から再吸収されます。
しかし、血管内はタンパク質が濃い状態を保っており
(タンパク質が薄いと血液の浸透圧が低くなり血管から水がもれてしまいます)
そのため、細胞が出すタンパク質のゴミなどの大きな物質は血管からの吸収が難しくなります。
一方でリンパ管は、血管と異なり入り口があります。「閉鎖系」ではありません。

つまり、大きなタンパク質などを回収する構造となっています。血管で回収できなかったタンパク質や脂肪はリンパ管を通って心臓に帰っています。
リンパ管がなくなると、タンパク質や脂質の回収が難しくなり、循環が滞ってしまいます。

細菌や癌細胞、リンパ節

このようにリンパ管には入口があるため、タンパク質や脂肪と同様に、外から侵入してきた細菌や体の中で発生した癌細胞など粒子の大きい物を取り込みやすい構造になっています。

しかし、リンパ管は最終的には心臓につながっているため、そのままでは細菌が血管に侵入してしまいます。そこで、リンパ節という関所のような組織が要所にあります。リンパ節には免疫細胞が住んでおり、侵入してきた細菌を退治しています。必要なタンパク質や脂肪はそのまま血管にもどり、細菌は血管に入らないようにしています。

癌細胞も同様に退治していますが、癌細胞は体の免疫力を弱める力を持っているため、リンパ節に住み着いてしまうことがあります。
癌の手術では癌をすべて取り除くことが重要です。「リンパ節廓清術」という手術が必要になるのはこのためです。

リンパ浮腫とは

本やインターネットなどで「リンパ浮腫」という言葉を目にすると思いますが、「浮腫」「リンパ浮腫」が混同して使用されていることが多くあります。
体を流れる体液、血液は心臓を中心に「行き」は動脈、「帰り」は静脈、リンパ管で循環しています。

そのため、静脈に障害があっても(例えば血栓症や、静脈瘤など)浮腫は生じますし、心臓や腎臓に障害があっても(心不全、腎不全など)浮腫は生じます。また、血管から血管外の細胞の間に水分が出やすくなる低蛋白血症でも浮腫は生じます。
各々の病態によって治療法は全く異なってくるため、まず浮腫の中でも「リンパ系」に異常、障害があっておこる「リンパ浮腫」と診断することが大切です。

顔面神経

リンパ浮腫とはリンパ系(lymphatic system: リンパ管、リンパ節からなる組織)に何らかの障害があり、そのためリンパ液がうっ滞している状態をいいます。

(図)左、正常 右、リンパ浮腫

図)左、正常 右、リンパ浮腫

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